2017年7月28日金曜日

今月2度目の例会(7月27日)

今回も、模擬授業がメイン。
準備運動として、小嶋論文を読み合わせ。
授業の核たるところのお話。
改めて気づくことが多い。
でも、若い二人には新鮮だったようで、マーカーをつけまくっていた。
私もよい刺激になると同時に、反省も多くある。
思うのは、「あの子にどれだけのことができただろうか・・・」である。
サークル員の2人には本当に感謝である。

さて、今回の授業は、国語の辞書の引き方と短歌の授業だった。
この2つは、法則化やTOSSの授業の中でも王道である。
それでも、課題と学習指導要領と照らし合わせてみる。
やることは変わらない。
丁度よいので、TOSSインターネットランドを最後に教えるのがよいだろうと
印刷はしておいた。
授業した二人はそれぞれに視点が違う。
1人は特別支援学級の子どもたちに教える丁寧さがあり
1人は交流学級の体で授業している。
最初の設定がないのだから仕方がない。
それぞれによさがあるが、今回はY先生に軍配が上がる。
視線があう、半身で書く、説明は少なめにという面で群を抜いた。
私も最後に授業する。私は基本的に「教えない」授業で見せる。
指示と発問で情報を子どもたちから引き出すようにした。
私の授業をメモしまくるのは腕の上がってきているY先生だ。
共感できる部分があるのだろう。

甲本論文、河田論文による授業展開の例を渡す。
来週には2次試験がある。
今はできるだけたくさんの授業展開を学び、
どんな問題が出てきても指示と発問で授業を組み立て
極力説明をなくす授業にしていかなければ伸びない。
Y先生はどんどんマーカーをしていた。
2人は特別支援学級の先生だ。
そのため、宮尾Drの論文を演習形式で取り組ませた。
今月の氏の論文は、2人に共感することが多いようで
うなずいたり、そうすればよかったのかと目を丸くしていた。

そして私の酒井式の模擬授業を3つ見てもらった。
今回、「色」をテーマに授業する。
正直に感想を言ってもらった。
これをもとに、再度構成する。
濃い2時間30分だった。



2017年7月21日金曜日

教採用模擬授業

まずは、小嶋論文より授業について読み合わせる。
特別支援からの視点だが、誰に対しても言える。
「心当たりない?」
とポイントごとに聞いていく。
そうしたことで、入力→出力となるし、当事者意識で読める。

模擬授業は、サークル員の希望により教採から出した。
今回は国語だった。
問題を見るとかなり難しい。
素直に物語や説明文をもってこれないところに出題者側の意図を感じる。

用紙には、課題→問題文→学習指導要領、という配列だった。
本番同様に、13分で授業を考え、10分で模擬授業をする形にした。
ただし、授業の途中でギブアップあり!とした。
サークル員は二人とも1つめの授業をやりきった。
このタイプは、課題→問題文→学習指導要領と見比べていき、
課題と学習指導要領を対応させた授業にしなければいけない。
研究授業と同じである。
しかし、若い二人はそれを知らなかった。
「学習指導要領のどれが一番、課題にあう?」
の問いかけにドギマギ・・・
二人とも問題文を先に見ちゃうのである。
これは、ある意味、研究授業の弊害でもある。
なぜなら、教材観→児童観→指導観という流れで研究授業をやってきてないからだ。
2回目は二人とも意識できた。
「反対にどうして、ア)は使わなかったの?」
というと、
「問題文ではそこにあたる内容が含まれていないからでしょうか。」
と返ってきた。それでよい。
しっかりと学習指導要領と問題、そして課題を照らし合わせて
授業を展開させている証拠である。
私も当然、授業をしている。
時間をかけるところ、流すところをきっぱりとしてやりたいところに突入する。
そんな感じで授業は構成していた。
2つめは、「教室で子どもたちにやるとしたらね・・・」という感じで授業した。
先生の意見に、〇か×か?書きなさい。
理由を書きなさい→発表。
先生から反論。
それに対して反論。
最後に、自分の意見を書いてごらん。
私は何も教えていない。
書いて発表、色んな意見を聞いて最後に自分の考えを書く。
TOSSであれば普通であるかもしれない。
二人はこの「させる」「教えない」ことに驚いていた。

2017年7月8日土曜日

久しぶりのチェイサー

模擬授業をメインに行いました。
普段の授業でもそうですが、2次試験も近いということで^^
お題は算数。
1~6年生の内容で、自分でできそうなものを選び、授業します。
構想に10分、授業は10分だけど、完結、もしくはギブアップまで。
選んだのは3年生の割り算。
授業した先生は、恐らく校内研修で授業したら
結構なよい評価をもらえるであろう展開をしていた。
最大は、図を描かせる、見せるという「行為」があったこと。
これにより、何をするのか、式の意味などわかってきます。
でも、等分除の図にはなっていなかった。
せっかく授業したので、少し、エクササイズを行いました。
図を書いて説明する際に、黒板に向かったままでした。
「今のところ、図がずれちゃう可能性があるよね。
 まずはどこまで描かせる?」
「黒板に向かったままだと、その間、子どもが何をしているかわからないよね。
 どんな立ち位置がいいと思う?」
などのようにストップモーションし、修正し、授業を進めていきました。
教採用としては、
どうして日付を書いたの?ページをなぜ書かないの?
課題を書いた意味は?
など聞いて、答えてもらいました。
試験官が聞くからというよりも
普段の授業においても
「教師の行為には意味がある」
ことを伝えるためです。
全て、スラスラと答えていたので、ここはこれまでの学びが生きてました^^

レポートとして、小嶋悠紀氏の「特別支援を要する児童が荒れない授業の条件」
安原ドクターの「自閉症スペクトラム症の子どもへの対応の仕方」
向山洋一全集49巻より、プロ意識について資料を読みました。
次回は、国語を中心とした模擬授業になります。
7月18日を予定しています。